がんの「完治」を考える

夫が大腸がんになってから考えたことなのですが、そもそもがんが「完治」するってどういうことなんだろう。

5年生存率は有名ですが、これはあくまでも「がん治療から5年間、患者が生きている確立」であり、正式な「完治」の数字ではないことも理解しています。

夫の場合、2012年11月に根治手術をして、2012年12月から2013年6月まで、術後化学療法として抗がん剤治療を選択しました。
ステージ3aのリンパ節転移があったので、術後化学療法が標準治療となっていること、夫本人が希望したことによりその方法を選択しました。
抗がん剤治療には賛否両論あることも知っていますが、いろいろ考えた結果

「やっぱりやっておけばよかった」

というのを極力減らすための選択でした。
抗がん剤治療をしなくても再発しない人、抗がん剤治療をしても再発する人。
こればっかりは「時間」が経たないとわからないですし、「運」もあると思っています。

まだ1年を過ぎたところですが、手術から5年後の2017年11月になっても、あくまでも「再発する確率が減った」という状況になるだけだと思っています。

つまりは、1度がんと診断されると「完治」の判断は誰にもできないということですね。
だからといって落込むか?といったらそうではなく、「再発」または「新しいがん」ができないように、生活改善を心がけること、定期検診をうけること、そして何よりも

自分の体に興味を持つこと

が大切ではないかなぁと夫と考え方をすりあわせてある程度一致させておくことも、実はとても大切なことだと思っています。

コメント

  1. 加藤由正@直腸がんⅢーa期2011.5.16手術 より:

    先日コメントしましたが、もひとつ”楽”になる本を紹介します。
    『末期がん、その不安と恐れがなくなる日』樋野興夫著(主婦の友新書)
    樋野先生は順天堂医院の先生で病理が専門の先生です。がん哲学外来という考えをお持ちで、実際にがん哲学外来を開いた事もあったようです。AMASONで中古本もあると思います。あるいは図書館で読んでみても如何ですか。

    • より:

      加藤さん>コメントありがとうございます。
      本のご紹介ありがとうございます。
      ちょっと探してみます!

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