病は突然やってくる

夫のことではなく、私の母のことですが。
病、というか怪我、ですね。

自宅のトイレで転んでしまったようで、なんと

右膝内側側副靭帯損傷

と診断されたようです。

そのため、母の代わりに、私と夫は毎日、実家の自営業の手伝いをすることになったので、大幅なスケジュールの変更や調整が必要になりました。
それだけではなく、叔母も、トイレで転倒して背骨にひびが入っているらしく・・・。
私と夫でフォローがどこまでできるか!?という状況になっています。


「そんなに大げさにしなくて大丈夫よ」

というのですが、夫の場合もそうでしたが、大げさに準備してフォローしてもまだまだ足りないところがあるのになぁ・・・と思いつつ、子供じゃないのでどこまでフォローしていいのかという距離感が難しいですね。
おそらく、がんはもちろん、家族がぶつかる最初の壁のような気がしています。

もちろん、病気や怪我をした本人も大変ですが、それをフォローする、支える、カバーするという意味では家族の協力は大切だと思っています。
そして、本人の素直な心も必要かな、と感じました。

夫ががんになって、病院の待合室で待っているといろいろな家族がいました。

・患者本人がけんか腰で、家族の言葉に対して、すべて否定から入る人。
・抗がん剤治療中の副作用でイライラしているのか、家族が準備した食事に対して気にいらないといって、何度も売店に行き来させる人。
・家族が患者に対して投げやりになっていて、患者本人がふさぎ込んでしまっている

何が正しいか、というのはその家族にとっても違いますし、考え方も人の数だけ違うのですが、私たち夫婦の場合は、お互いの立場を尊重し、時には厳しい意見交換もしますが、お互いに意識しているのは「素直に相手が感じていることを受け入れること」でしょうか。
そうすることによって、この人は私のことを心配してうるさく言っているんだ、という気持ちがわかると聞いている側もおだやかになれるような気がしています。

それぞれ立場が違う、生活がある中だということを頭において対応するように意識しています。

病や怪我は、その事態になってしまったとき、「やっぱりあのときこうすればよかった」は何の意味もないと考えています。
それよりは、現実を受け入れ、「これからどうしたらいいのか」を中心に考えるほうが先にすすめるような気がします。

夫が大腸がんになってから、そういうことをいろいろ考えるようになり、様々な状況を聞いたり相談をうけるようになりました。
病の数だけ方法はあると思いますが、病は突然やってきますね。
その時のために、夫婦や家族で話し合うことは大切になってきているかもしれませんね。

最近「終活」を率先してやる方も増えているようです。
以前は、自分自身が死ぬ、亡くなるという話を忌み嫌う方が多かったのですが、自分自身の理想、そして家族の負担を考えたときにそれらをしっかり考えておくほうがいいという方も多くなってきたということですね。

たしかに病気にならないほうがいいし、怪我もしないほうがいい。
ただ、そうなったときにどうするか、は少しでも考えていたほうがいいかも、と思いました。

・・・母は自営業をしていますが、そのヘルプで私と夫が毎日8時間勤務をしていますが、電気のスイッチ1つの場所さえもわからなかったです。
母は「いつも感覚で操作しているから、どれがどれ?って聞かれてもわからないんだよね」
とのんきなことを言っていました・・・。
私と夫が、テプラを使って、どこの電気なのか表示させることからスタートしたので・・・。

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