そして父になる。

不妊治療

久しぶりに「不妊治療」のカテゴリーのお話を。

2014年12月から不妊治療として専門病院へ通院をスタートしました。
その時の記事など不妊治療に関しての記事はこちらをクリック
とは言っても、私側は排卵があるか、卵管が詰まっていないかのチェック。夫は精子のチェックのみ。
私側の体の負担を考えて、それ以上の治療には進まず、主治医は難しいと言っていた自然妊娠をしなければ、子供を諦めるという選択をしていました。

そう決めたのがちょうど38歳を迎える2015年2月ごろだったと記憶しています。

卵管造影をして後の妊娠しやすいゴールデン期間の6ヶ月間も妊娠せずに過ぎていきました。
私が8月から体調を崩して、ボロボロの状態でしたが、なんとか過ごす日々。
9月に入りちょっと体調が良くなってきた頃、なんとなく、予感がして妊娠検査薬で生理予定日の当日にチェック。
なんとうっすらとですが「陽性」のラインが見えたのでびっくり!

その日の夜夫に報告したのですが「ん?誰が妊娠したの?」と自分の事ではないと勘違いしたほどびっくりしたようでした。
それからつわりに悩まされ、初期には出血。
安定期に入ったと思ったら21週で子宮頸管が短いということで自宅安静1週間を経て22週で即入院。
それから3ヶ月間、絶対安静の入院生活を送っていました。
妊娠36週の臨月に入った4月23日、1月22日からの93日間の入院生活。
その間、夫は娘たちのお弁当作りから朝ごはん、夕食の支度、家のこと、そして私の事まで全てフォローする日々。
私はとにかく安静安静。

無事に退院したのですが、それから予定日を過ぎても産まれない。
今度は陣痛促進剤を使った誘発分娩の予約をすることに・・・。
入院予定日前日の朝に陣痛のような痛みが早朝5時ちょっと前に感じることができたので、感覚をはかってみると、10分、6分、6分と尋常じゃないスピードで縮まっていく間隔。
急いで病院に電話して6時には自宅を出発。6時20分に病院に到着する頃には2分間隔に。
6時20分から1分半ほど痛みに耐えてそれから病院の中へ。
病衣に着替えてすぐに分娩室へ案内されました。
それから点滴の準備やら何やらと助産師と看護師が大慌てで動く動く。
助産師に子宮口をチェックしてもらうとすでに全開。
先生が到着してすぐに、もう頭が見えているということで3回いきむと産まれてきました。元気な男の子。

夫は妊娠中からものすごく嬉しかったようなのですが、私の状況があまり良くなかったため、不安もいっぱい。
無事に産まれてきた息子はあまりにもスピード出産で余韻に浸る暇もなく、次々といろいろなことが進んでいく。
出産後の処置が終わり、回復室で休んでいるときに、私の子宮の戻りが悪く、大量出血。
助産師、またまた慌ててすぐにマッサージが始まる。
あともうちょっと出血が続いたら母体搬送、輸血の危険があったようです。
陣痛開始から1時間34分、病院到着から15分での出産は母体にも赤ちゃんにもものすごく負担がかかるということをあとで聞きました。

出産後の入院中もなんだか忙しく過ごし、あっという間に退院で自宅に戻ってきました。
今日で生後10日に成った息子は、夫にそっくりで愛おしき存在です。

夫は大腸がんになったことで「自分にも命の期限があるんだ」ということを認識し、そして子供の頃の経験から「子供はいらない」と思っていたのを覆して、「子供が欲しい」と言ってからの不妊治療。
結果、治療という治療はしなかったものの、「子供が出来にくい」という現実に向き合い、自分たちの身の丈にあった方法で毎日を過ごした結果、無事にこの報告記事を書くことができました。

ここまでいろいろなことがあったのですが、まさに

そして父になる。

という言葉がぴったりです。

抱っこもこわごわ、オムツ替えも不器用、末梢神経障害の影響でとってもぎこちない動きですが、毎日少しずつできることが増えてきた夫。
オムツ替え、ミルク作り、ミルクをあげる、哺乳瓶を洗う、お風呂に入れる、着替えさせる、縦抱きをしてげっぷを出す、横抱きして寝かしつける、夜中の授乳の時に起きる、などなど家に帰ってきてからできることが増えました。
息子の成長も楽しみですが、夫の成長はもちろん、これまでにないほどの幸せそうな顔を見ることができて、私も幸せです。

・・・とはいえ、20年近くぶりの妊娠、出産は思っていたよりも体力的にとても厳しくて、出産後もかなりの体力低下を感じています。
それでも夫が手伝ってくれるので何とか毎日を過ごしています。
早く体力を戻して、夫婦で元気いっぱい!という日々が過ごせるといいなぁと思っていますが、こればっかりは時間が過ぎるのを待つしかないですね。

私たち夫婦、息子ができてまた1つ、階段を登ることができました。

コメント

  1. iku より:

    妻さま
    キャーーーー(*´▽`*)

    おめでとうございます!
    本当におめでとうございます!
    お体大切にしてください

    ikuより

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