夫が大腸がんになって学んだこと

日々徒然

・やりたいことがあっても、自分のわがままかもしれない、と飲み込んで動かない、動けない。
・言いたいことがあっても、争いになるのは嫌だから、言えない、言わない。
・周囲から見ると「とても優しそう」、でも私から見ると「自分のやりたいことを表現できない」

それが大腸がんになる前の夫でした。
それが悪いとかいいとかという次元ではなく、育ってきた環境や、彼が学んできたことが彼の性格や人生だと思っていました。

健康診断で要検査が出ても「まさか自分が」という気持ちから半年間放置。←今では相当悔やんでます
その後、大腸がんとわかり、「自分の命に期限がある」と実感してからは行動も言葉も変わってきました。

今までは、やりたいことは結構後回しにしていたのが、それを率先してやるようになりました。
言いたいことは、私には言えるようになりました。
自分の感情を少しずつ表現できるようになりました。

治療にも前向きに、抗がん剤も様々な情報を集めて、自分の性格も考え、やるという選択。
今振り返ると、きつかったね〜なんて笑ってられますが、それは「今」だから笑えること。
嵐の真っ只中にいるときは、ただひたすら前を向いて進むしかない。

大腸がんがわかり、様々な検査をし、手術、抗がん剤治療をして、今やっと3年5か月が過ぎようとしている。
その間、彼はこれまでにチャレンジしな方ことにチャレンジし、新しい自分を発見した。
後回しにしていためんどくさいことを引っ張り出し、1つ1つ解決の為に動いている。
子供はいらないと言っていたのに、メディカルチェックを中心として自分の体の状態を知るために不妊治療に前向きに進んだ。
本当の意味で強くなった、頼もしいなぁと感じることが多くなりました。

来年、2017年12月の検査で術後5年の検査がありますが、それまではまずは用心しながら、毎日を積み重ねていきます。
「5年再発しなければ、そのがんからは卒業」
という主治医の言葉を信じて進むしかない。

夫にとって、

大腸がんになった=命の期限があるのに気がついた

と言うのは学びでもあり、発見でもあったようです。
今は「今日」を生きていることに感謝して、「明日」を見て動けるようになりました。

なってしまったものはしょうがない。
落ち込もうが泣こうが現状が良くなるわけではないので、まずは受け入れる、対策を考える、動くしかない。
それを私たち夫婦に学ばせてくれたんだなぁと思うとなんだか歓喜深い。
そして来月、夫はタバコをやめて満8年になる。
ヘビースモーカーだったのに、あれも大きなきっかけになったかな。
大腸がんの時にはほとんどタバコの影響はなかったけど、タバコ吸ったままだったら堪えられないことはたくさんあったのかも。

さて、今日も楽しく、1日を過ごします!

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