父がスキルス胃がんで亡くなってから11年がたちました

今から11年前の2013年10月26日、私の父がスキルス胃がんで亡くなりました。
11年前も日曜日だったのをすごく覚えています。
父が胃がんを告知されたのは、亡くなる1年くらい前。
すでに進行していて、スキルスなのでさらに進行が早いということですぐに手術になりました。
手術で全摘をしない方向で、という話だったのですが、あけてみなければわからないということで、必要があれば全摘をお願いして手術室に見送ったのを今でも覚えています。

結果は
・胃は全摘
・膵臓にまで転移していたので膵臓も全摘
・さらにリンパ節転移があり、血液中にがん細胞がちらばっている状態
・つまり、手術ではがん細胞はとりきれなかった
ということでした。

医学書を読み漁り、父の病気を知ることからはじめて、治療方針についても担当医と相談しながら決めていくために勉強は必須でした。

手術をすれば、がんがとりきれると思っていた母も私も兄弟もショックをうけましたが、一番のショックはきっと父。
でも父には、とりきれた、という話をしていました。
余命半年はないかも、と言われていた2012年の12月の手術がおわったころ。
それから10ヶ月生き続けた父はいつまでも私にとっては尊敬できる父でした。

その父の胃がんがあったからこそ、夫が大腸がんになったという現実があっても、しっかりと受け入れられたし、対策を考えられたと思います。
手術をしても、とりきれない可能性があると学んだのも父のおかげだし、標準治療があったり、術後の治療方針も様々だということもそのときに学びました。

今考えるとそれがなかったらきっと夫が大腸がんになったという時点でパニックだったのは私かもしれません。
父には本当に感謝しています。
わがままで厳しかった父ですが、いなくなるとやはり寂しいものですね。
52歳で亡くなったので、今考えるととても若かったんだな、と感じます。

こうやって思い出すことが一番の親孝行かな〜。

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