がんになる前、がんの途中、がんの後の「生命保険」

昨日の記事の中で、大腸がんになったときのお金の話をしましたが、その際にやはり気になっているという話がでたのが「生命保険」ですね。

生命保険に関しては、いろいろな考え方があり、単純に貯蓄するほうが安全、生命保険は高いだけで意味がないという方もいらっしゃいます。
私はこれまで生命保険に関わる仕事をしたこともありませんし、自分なりに勉強しただけなので自分の考え方しかまとめられないのですが。

そもそも、夫と私が結婚(私は再婚)したのは3年ほど前。
夫が大腸がんになったのが1年半くらい前なので、結婚して1年半で大腸がんになったことになります。
もちろん、結婚前から知り合いだったわけですが、その際、私も彼も、生命保険の見直しを行いました。
正直、生命保険はあまり意味がないのかな・・・と思いつつ、やっぱり入っている安心感はあるよな、と思っていたころです。

・死亡保険金は自営業をしているので、それを踏まえた金額にすること
・貯蓄がほとんどないので、いざというとき、お金がないから治療ができない、という状況にならないように「生きるため」の内容にすること

ポイントはこの2つ。


具体的な内容としては

●死亡保険金は自営業をしているので、それを踏まえた金額にすること
現状では、夫と私は自営業なので、どちらかに何かあったときに会社の存続などを考えた金額。
会社の売上げと年収を考えた上で死亡保険金、及び、障害を持った時の保険金を考える。
1年分の売上げ分の死亡保険金、つまり1年間仕事ができなかったとしても、会社の運営ができる金額。

●貯蓄がほとんどないので、いざというとき、お金がないから治療ができない、という状況にならないように「生きるため」の内容にすること
日本の医療制度は恵まれていますが、「安い」とまではいかないので、お金がないから治療できないという状況にならないこと、つまり入院した費用などが保険ででるようにすること。
うちの場合は入院した食費とシーツ代以外は、領収書通りに支払いがされるという内容です。
そこにプラス1日あたり3000円ほどの支払いがある内容にしてあります。
この3000円は、食費、シーツ代、そして家族が病院に行き来するための負担を考えた金額になっています。
その他、がんや重い障害のときの一時金などの内容を厚く。

この条件を保険の担当者に相談し、決定しました。
おかげで大腸がんとわかってすぐに、担当者へ電話。
まずは退院後の領収書と先生からの診断書でしか支払いができないのでその手続きを早めにするようにというアドバイスをもらいました。
資料が揃えば3営業日以内には保険金が振り込まれるということでこのスピード感はとてもありがたいものです。

がんになったら、ほとんどの保険が新規加入ができなくなります。
また、条件変更(死亡保険金をアップしたり)というのも一定期間数は無理です(おおよそ5年くらいといわれています)。
ただ、5年たっても、条件変更ができるかどうかは確率的には低いと考えています。
そのため、夫の場合は今の保険の条件をそのまま継続しなければいけなくなります。
現段階ではこのままの条件だと問題なく過ごせると考えているので、一安心ですが。
本当に保険に入っていてよかったと思いました。
ちなみに、保険に入ってからの通算、支払いした保険料は今回の入院の支払いとがんの一時金でちょうどプラスマイナスゼロになったくらいです。
でも「安心感」はやはり保険に入っていたから得られたものだと思います。

抗がん剤治療やこれからの定期検診などの医療費はでないので、その部分を学んだので、私のものに関してはそれを考慮して内容を見直しました。
私のものは、がんと診断されたら、5年先まで年間、一律の金額が入ってくる内容をプラスしました。
これって大切ですね。がんにならなかったらわからなかったことです。

大腸がんになる前、なってから、なってあとの生命保険との関わり方のまとめでした。

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