たばこをやめてから9年が経ちました

日々徒然

夫は出会った頃、毎日1箱のたばこを吸う、ヘビースモーカーでした。

「絶対にたばこはやめない、やめられない。」

と言っていたのが嘘のように、9年前、突然、自分からちょっと本数を少なくしてみる、と話してたばこをピタッと吸わなくなりました。
それがGWだったので毎年GWになるとそれを思い出してカウントしています。

でもこれがたばこを辞める!と決めて、禁煙している時は一緒にいてまさに「壮絶」でした。

まずはたばこを辞めたきっかけですが、私自身が時間について考えていて、

・たばこの金額
はもちろんのこと、

・たばこを吸う時間
・たばこに伴う周囲の人の時間
・たばこのお供のコーヒーやガム
・その他たばこに関して使う時間

を全て金額に換算して考えたところ、毎月30万ほどの損害をたばこ1箱を吸うことで消費している、という話をしていて、それを聞いて「お金云々ではなく、時間の無駄づかいかも」と思って「辞める」ではなく「少し休む」感覚でたばことライターを車の小物入れに入れたのがスタートでした。

それから1週間くらいは、夫にしては珍しく、常にイライラ、そして尋常じゃない眠気。
会社で私がお客様と打ち合わせをしている時も、キャビネットの向こう側で眠気が我慢できず、床に転がって眠っているということもあったのですが、夫が必死で頑張っていたので、私もそれはフォローできる部分は協力しよう、とそのフォローに回っていました。

たばこをやめて確か1週間くらい経った時のこと、打合せの場所に行く前に、時間調整で入ったファストフード店でミーティングをしていて、その時の社員が仕事でミスをしたことについての話し合いをしていたら、急に夫が「とてもイライラしていて、たばこを吸いたい」と話しているのを聞いて、

「たばこを吸うのはあなたの自由だからいいけど、あなたがたばこをやめると言ったからこの1週間、いろいろなフォローをしてきたつもり。あなたもきついかもしれないけど、私たち周囲もきつい。あなたがやめるというたびに私たちはこの協力をしていかないといけないという状況も考えて、それでも吸うなら吸ったらいいと思う。」

という話をしました。
そこで夫はぐっと吸いたい気持ちを抑えたそうです。

それをきっかけに「たばこを吸いたい」という気持ちが薄れていったようで、それから1ヶ月後くらいに、車の中にあったたばこも処分したようです。

夫がたばこをやめることで

食欲が増すのでは?
それによって太るのでは?
ストレス解消ができないのでは?
その他に何か影響があるのでは?

という心配もありましたが、結果論としては、全て心配なかったです。
それから9年間は1本も吸わないどころか、私よりもたばこの匂いに敏感になりました。

その後、たばこを吸わないのが当たり前になっていたのですが、大腸がんになった時に、主治医からたばこを吸っていますか?と聞かれました。その時に、たばこを吸わなくなってから4年半ほどになります。と話したところ、主治医からは

「たばこをやめていてよかったね。手術の際に、たばこを吸っている人は喉に痰が絡んでとても苦しい思いをするんだよ。手術が終わってからも痰との戦いもあるから、1つ、心配が減ったね。」

と言われてたばこをやめていてよかった、と思いました。夫も私も。

主治医が言う通り、手術の後に痰が絡むと言うこともなく、術後の経緯はすこぶるよかったです。
これがたばこを吸ったままだったかと思うと少し怖いなぁと思ったのを今でも覚えています。

大腸がんの手術からもうすぐ4年半になります。
周囲からは

「術後4年半なら5年まで後半年だね!」

と嬉しい声かけをいただくことが多くなりました。
術後5年になると、定期通院からは「卒業だね」と言われていますが、その後主治医の方針はどうなるのかな?と言うのも今から楽しみです。

まずは6月に予定している、術後4年半の造影剤CT検査をクリアして、それから9月の定期検査(これはおそらくビタミンの処方だけ)、12月に造影剤CT検査と大腸カメラをして5年の結果を年末に聞く、と言うのがこれからの予定です。
通常は2年に1度の大腸カメラでいいと言われているのですが、5年までは毎年大腸カメラをすることで安心を得よう、と話しをしているので、夫の場合は毎年大腸カメラ検査をしています。
毎年大腸カメラをやることでマイナスはないと言うことなので、そうするようにして、毎年夫婦で安心して年末年始を過ごすと言うのが恒例になってきました。

あの時、たばこをやめていなかったら、今日の結果が変わっていたかもしれません。

そう考えると毎日毎日の決断はいざという時に自分を助けることになるかもしれないなぁと考えさせられますね。
そういえば、大腸がんの手術が終わって、抗がん剤をやるかやらないか、どれにするかを選択したのも私たち夫婦ですし、どの選択がよかった、と判断するのは難しい部分もあると思いますが、やはり病気に関しては、本人の意思はもちろん、様々な人の体験談や考え方を知り、家族の気持ちや意思も考慮した上で、判断をしなければいけないなぁと思うようになりました。

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