リンパ節転移についてのまとめ

夫の場合、大腸カメラで、ポリープ(というかかなり大きな腫瘍)があることがわかってから、いろいろな検査をしました。
造影剤CT、胃カメラ、PET検査・・・。
それを1つ1つこなして行く中で、リンパ節の部分が2箇所ほど、腫れているので、おそらくリンパ節転移もあるだろう、ということは手術前にわかっていました。

はて、リンパ節転移とは・・・?というのが一般的な感覚だと思いますが、私なりに理解していることをまとめておこうと思います。

大腸や小腸からつながる、リンパ節という部屋のようなところに、リンパ管が集まって、それから全身をめぐっているというイメージです。
夫の場合は、その大腸からつながっているリンパ節の部分が手術前に腫れていることがわかった、ということですね。
つまりリンパ節にがん細胞があれば、リンパ管をとおって、全身にがん細胞がちらばる可能性があるということですね。
大腸内にとどまっていれば、リンパ節転移はない、ということになりますね。


実際にそのリンパ節転移の結果がわかるのは、手術の際に、いくつかのリンパ節の細胞をとってから、病理検査にまわさないとわからないので、事前にわかるところはここまでです。
他の臓器への転移は事前確認では一切なかったのですがやはり手術をするまでは心配ですね。
 ※実は私の父が胃がんだったのですが、転移はないということだったのですが、手術をしたらリンパ節転移、膵臓転移があり、結局とりきれなかったという過去がありました

夫の場合も手術のときにいくつかのリンパ節の細胞をとって、病理検査にまわしました。
2週間後の結果を聞くときにはとても緊張しましたが、結果は1個のリンパ節転移ということでした。

目に見えるがんは手術のときにとりきれているのですが、がん細胞のやっかいなところは

目に見えるがんが全てではない

ということではないでしょうか。
あくまでも、「目に見えるがんはとりきれた」という状況です。
細胞の1つでも、他の部位にとんでしまった可能性は0ではないですし、もしかしたら、手術ですべてとりきれているかもしれません。
「ではそれを調べればいいのでは?」と思うのが普通の感覚なのですが、残念ながら、それを知る方法は現段階では存在しません。

なので、リンパ節転移があるステージ3以上の方は術後化学治療として、抗がん剤治療などを行うことになっています。
もし、細胞の1つでも飛んでいる可能性があるのであれば、抗がん剤でつぶしておきましょう、ということですね。

抗がん剤は様々な見解があることも理解していますし、なるべくならやらないほうがいいことも理解しています。
ただ、夫と私の場合は抗がん剤治療を選択しました。
理由はただ1つ。
以前にも書きましたが

「あれをやっておけばよかった」

という後悔を最小限に減らすためです。

リンパ節転移があるのとないのとでは、やはり気持ちの面で大きく違う部分だと思います。
がん細胞はある程度の大きさにならないと検査でも見えないので、定期検診は必須、と言われるのはこの部分からだと思います。

リンパ節の転移はやはりショックでしたが、そこは前向きに、ですね。

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