大腸がんが夫と私にもたらしたもの

日々徒然

久しぶりの振り返り記事で。

夫が大腸がんと告知されたのが今から5年9ヶ月前の2012年10月9日。
結婚したのが2011年2月だったので、結婚してから1年8ヶ月目の出来事でした。

それからは日常生活をしながら、検査と仕事の引き継ぎと・・・とめまぐるしい毎日でした。
結婚する前、してからも「子供はいらない」と一貫していた夫が大腸がんになってから、初めて「自分の子供が欲しい」と私に話したのには私も想像していなかったのでとてもびっくりしました。
手術後、子供ができるかもわからない、そもそも命があるかもわからない時だったのですが、夫が望むなら、と当時36歳の私は高齢出産を決意した瞬間でした。
その後、夫は手術、そして抗がん剤治療、私と夫は37歳になり、産婦人科でメディカルチェックをうけるも、おそらく自然妊娠は難しい状況だから年齢のこともあるし、人工授精よりも体外受精のほうを勧められました。
卵管造影剤はしたものの、それ以上の治療はしない、というのは決めていたので、そこで病院通いはストップ。
卵管造影剤の検査のあと半年くらいは妊娠しやすいと言われているので、そこにかけていたのですが、虚しくも半年は過ぎ去っていきました。

お互いに言葉には出さないものの、子供を持つことを諦めていましたが、38歳7ヶ月で自然妊娠。39歳3ヶ月で長男を出産することができました。

あの時、大腸がんになってなかったら、きっと息子はこの世に存在していないんだろうなぁとよく夫と話しています。
実は今日、親戚の方ががんの疑いがあるということでPET検査をする話を聞かれて、ふと、夫が大腸がんになってから、大変なこともあるけど、なんとか今日まで生きていますが、それよりも何よりも、息子の命が1つ増えたことはとても大きなことだなぁと再確認しました。

大腸がんが夫と私にもたらしたもの。
命の大切さの認識と命をつなぐことの大切さ、でしょうか。

さて、私の実家の居酒屋を手伝いに行っていた夫がそろそろ帰宅します。
また今夜も夫が仕事に行っていた間の息子の話をして楽しもうと思います。

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